はじめての方向け・図解つき

株・FX・先物・暗号資産って、
そもそも何?

むずかしい言葉を使わずに、中学生でもわかるレベルまでかみくだいて説明します。
「なんとなく聞いたことはあるけど、実はよくわかっていない」という言葉を、ひとつずつ整理していきましょう。
後半では、当サイトが実際に使っている「テクニカル分析」の考え方や、移動平均線・RSI・MACDといった指標の読み方もやさしく紹介します。

※このページは、金融商品の「そもそもの仕組み」を知っていただくための情報提供・学習コンテンツです。特定の売買や商品への投資を勧めるものではなく、投資助言にも該当しません。投資を行う際は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。
① 株式投資 ② FX FXの実践:テクニカル指標 ③ 先物取引 ④ 暗号資産 ⑤ 4つの違い早見表
① 株式投資

株式投資とは?

会社が新しい商品を作ったり、お店を増やしたりするには、まとまったお金が必要です。しかし銀行から借りるだけでは限界があるため、会社は「株」という『会社の一部を持てる権利』を証明するもの(今はほとんどがデータ)を発行して、たくさんの人からお金を少しずつ出してもらいます。

たとえるなら、クラスのみんなでお金を出し合って、文化祭の屋台を1つ出すようなイメージです。お金を出資した人は「株主」と呼ばれ、屋台(会社)が儲かればその分け前(配当金)がもらえたり、屋台の権利書(株)自体の人気が上がって高く売れたりします。逆に屋台がうまくいかなければ、出したお金が思ったように戻ってこないこともあります。

投資家 (株主になる人) 会社 (株を発行する) お金を払う 株をもらう 株価が上がって売れば「値上がり益」/会社が儲かれば「配当金」がもらえる

投資家が会社にお金を出し、その証明として「株」を受け取る、という関係です。

株式投資のきほん用語
その会社の株を「今すぐ1株買うとしたらいくらか」を表す値段です。人気が出て「欲しい人」が増えれば株価は上がり、逆に「売りたい人」が増えれば下がります。フリマアプリで人気の商品ほど値段が上がりやすいのと、同じ仕組みだとイメージするとわかりやすいです。
会社が1年間で得た利益の一部を、株主に「株を持っているだけ」で分けてくれるお金のことです。ただし会社の業績が悪ければ出ないこともありますし、そもそも配当を出さずに事業の成長に使う会社も多くあります。
100円で買った株が150円に値上がりしたときに売ると、差額の50円が儲けになります。この値上がり分の利益を「キャピタルゲイン」と呼びます。反対に、買った値段より安く売ってしまうと「値下がり損」になります。
個人が株を売買したいとき、証券取引所に直接注文することはできません。そこで間に入って売買の窓口になってくれるのが証券会社です。銀行にお金を預けるように、証券会社に「証券口座」を作ることで、株の売買ができるようになります。
東京証券取引所に上場している代表的な225社の株価を、特別な計算式でひとつの数字にまとめたものです。「日本の会社全体が今日は元気だったか」を天気予報のようにひと目で伝えてくれる指標、とイメージするとわかりやすいです。
株を売買するときの「最低ロット」のことです。日本の多くの会社は100株を1単元にしているため、「1株だけ欲しい」と思っても、基本的にはまとまった単位でしか売買できません(「単元未満株」という別サービスを使えば1株から買える証券会社もあります)。
② FX

FX(外国為替証拠金取引)とは?

FXは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、日本円やアメリカドルなど、国によって違うお金(通貨)を交換する取引です。海外旅行に行くときに円をドルに両替するのと同じ仕組みですが、FXでは「両替そのもの」を何度も繰り返して、そのときどきの交換比率(為替レート)の差から利益を狙います。

たとえば「1ドル=150円」のときに円をドルに両替し、「1ドル=155円」まで値上がりしたタイミングでドルを円に戻すと、1ドルあたり5円分、両替のたびに得をしたことになります。この差額を狙う取引がFXです。

日本円 米ドル 為替レートで交換できる 1ドル = 150円 のときにドルを買う 1ドル = 155円 に値上がりして円に戻す → 1ドルあたり5円の差額が利益に

為替レートが変動したタイミングを利用して、通貨を交換し直すことで差額を狙います。

FXのきほん用語
「米ドル/円」のように、交換する2つの通貨の組み合わせのことです。左側を「基軸通貨」、右側を「決済通貨」と呼びます。当サイトでは南アフリカランド/円など、金利差(スワップポイント)が期待できる通貨ペアを中心に扱っています。
手元の証拠金(担保のお金)の何倍もの金額を取引できる仕組みです。例えば証拠金10万円でレバレッジ10倍なら、100万円分の取引ができます。少ない資金で大きな利益を狙える一方、逆方向に動いたときの損失も同じ倍率で大きくなるため、慎重な資金管理が欠かせません。
FX取引をするために、あらかじめFX会社に預けておくお金のことです。手数料としてFX会社に支払って消えてしまうお金ではなく、取引をするための「保証金」のようなものだとイメージしてください。
通貨ペアが違っても値動きの大きさを同じものさしで比べられるように使われる、共通の単位です。円が関わる通貨ペアでは、通常1pips=0.01円(1銭)として扱われます。「今日は30pips動いた」といえば、0.30円分値動きしたという意味になります。
2つの国の金利差から生まれる利益(またはマイナスなら支払い)のことです。低い金利の通貨を売って高い金利の通貨を買うと、その差額を毎日少しずつ受け取れます。銀行にお金を預けると利息がつくのと似たイメージですが、通貨によっては逆にマイナス(支払い)になることもあります。
含み損(まだ確定していない損失)がこれ以上広がらないように、あらかじめ決めておいたタイミングで、あえて損失を確定させて取引を終える判断のことです。「傷が浅いうちに手当てをする」という考え方に近く、資産を長く守り続けるためにとても大切な習慣とされています。
スーパーボリンジャーは、MT4などでよく使われる人気のカスタム指標で、ボリンジャーバンドの計算をベースに±1σ・2σ・3σを色分けして見やすくしたものです。表示する時間足や、ローソク足が確定してから表示されるかはツールによって異なるため、確定足ベースのチャートでは「まだ触れていない」ように見えるタイミングでも、リアルタイム判定のツールでは既にタッチしていることがあります。
FXの実践

テクニカル指標・オシレーター講座

当サイト(資産形成情報部)は、ニュースや経済指標をもとに将来を予想する「ファンダメンタルズ分析」ではなく、チャート(値動きのグラフ)の形だけを見て判断する「テクニカル分析」だけを使ったトレードの考え方を紹介しています。

ファンダメンタルズ分析は、世界中の経済ニュースや各国の金利政策を読み解く専門知識と時間が必要で、初心者にはハードルが高い分析方法です。一方でテクニカル分析は、「チャートの形」という誰の目にも同じように映る情報だけを使うため、指標の見方さえ身につければ、初心者でもベテランと同じ土俵で相場に向き合えます。当サイトが移動平均線やボリンジャーバンドといったテクニカル指標を中心に使っているのは、そうした理由からです。

ここでは、当サイトの考え方のベースになっているテクニカル指標・オシレーターを、ひとつずつやさしく紹介します。

陽線 終値が始値より高い 終値 始値 陰線 終値が始値より安い 始値 終値

上下に伸びる線が「ヒゲ」、四角い部分が「実体」です。実体の色で、値段が上がって終わったか(陽線)、下がって終わったか(陰線)がひと目でわかります。

まずはローソク足の基本
一定期間(例えば1日や4時間)の値動きを、1本の棒のような形で表したものです。始まった値段より終わった値段が高ければ「陽線」、安ければ「陰線」になります。棒の上下に伸びるヒゲは、その期間中に一番高くなった値段・一番安くなった値段を表しています。
トレンド系指標(相場の「方向」を見る)
相場が「今どちらの方向に向かっているか」を見るための指標のグループです。移動平均線やボリンジャーバンドが代表的で、値動きのジグザグをならして、大きな流れをつかみやすくしてくれます。「木を見て森を見ず」にならないための道具、とイメージするとわかりやすいです。
直近の一定期間(例えば20本分のローソク足)の終値を平均して、1本の線でつないだものです。テストの点数をならして「平均点」を出すのと同じ考え方で、日々の細かい値動きに惑わされず、相場の大まかな方向をつかむために使われます。線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンドの目安とされます。
期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」、逆に上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼びます。それぞれ、上昇トレンド・下降トレンドへの転換のサインとして意識されることが多いポイントです。
移動平均線を中心に、値動きのばらつき具合(標準偏差=σ「シグマ」)をもとに上下に帯(バンド)を描いた指標です。統計的には、価格は±1σの範囲に約68%、±2σの範囲に約95%の確率でおさまるとされ、-2σまで下に飛び出すと「行き過ぎ・売られすぎ」の目安として意識されます。
+3σ +2σ +1σ 中心線 -1σ -2σ -3σ -2σにタッチ(売られすぎの目安)

太い線が実際の値動き、上下の線がボリンジャーバンド(±1σ・2σ・3σ)です。値動きが-2σまで下に飛び出すと「売られすぎ」の目安とされます。

オシレーター系指標(相場の「勢い・行き過ぎ」を見る)
相場の「方向」ではなく、「勢いの強さ」や「買われすぎ・売られすぎ」を数値で見るための指標のグループです。0〜100などの決まった範囲の中で数値が動くものが多く、トレンド系指標と組み合わせて使われることがよくあります。ボールが天井や床にどれだけ近づいているかを測るイメージです。
「Relative Strength Index(相対力指数)」の略で、0〜100の数値で「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するオシレーター系指標です。一般的に70以上で「買われすぎ」、30以下で「売られすぎ」の目安とされ、行き過ぎた相場がそろそろ反転するかもしれない、というサインとして使われます。
「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)」の略で、値動きの速い移動平均線と遅い移動平均線の差を使って、トレンドの勢いや転換のタイミングを見るオシレーター系指標です。MACDの線とその移動平均にあたる「シグナル線」が交差するタイミングが、売買のサインとして意識されることがあります。
一定期間の値動きの範囲の中で、今の値段がどのくらい高い(または低い)位置にあるかを0〜100%で表すオシレーター系指標です。RSIと同じく「買われすぎ・売られすぎ」を判断するために使われ、80%以上で買われすぎ、20%以下で売られすぎの目安とされることが多い指標です。
値動きの「壁」を見る考え方
過去に何度も値段が下げ止まった水準を線で結んだものを「サポートライン(支持線)」、逆に何度も値段が跳ね返された水準を結んだものを「レジスタンスライン(抵抗線)」と呼びます。値段の「床」と「天井」のようなイメージで、この線に近づくと反発しやすい、あるいは突き抜けると大きく動きやすいと考えられています。
価格は高値を更新しているのに、RSIなどのオシレーターは高値を更新していない(あるいはその逆)というように、価格とオシレーターの動きが逆行する現象のことです。相場の勢いが実は弱まってきているサインとして注目されることがあります。
一定期間の中で、実際にどれだけの売買が成立したかを示す数量のことです。値動きに出来高が伴っているかどうかで、その動きの「本気度」を測る材料として使われます。出来高が少ないままの値動きは、勢いが続きにくいと考えられることがあります。
③ 先物取引

先物取引とは?

先物取引とは、「将来のある日に、今決めた値段でモノを売買しましょう」と、今の時点で約束しておく取引です。対象は原油や金(きん)、大豆やトウモロコシといった農産物、日経平均のような株価指数など、さまざまなものがあります。

例えば、今日「3か月後にお米1俵を1万円で買う」と約束したとします。3か月後に実際のお米の値段が1万2000円に値上がりしていれば、約束通り1万円で買える分、2000円得をしたことになります。逆に値段が下がっていれば、その分だけ損をします。天候などで収穫量が変わりやすい農作物を扱う農家にとっては、あらかじめ値段を固定できるこの仕組みが、いわば「保険」のような役割も果たしています。

今日 「3か月後に 1万円で買う」 と約束 満期日 約束通り1万円で受け取り 実際の値段が1万2000円なら 2000円お得に

「将来の値段」を今のうちに約束しておき、実際の値段との差が損益になります。

先物取引のきほん用語
その先物契約が「いつ受け渡し(決済)されるか」があらかじめ決まっている、取引の期限となる月のことです。株式のように「いつまでも持ち続ける」ことはできず、先物取引には必ずこの期限があります。
まだ決済(売買を完了させること)していない、保有中の契約のことです。建玉を持っている間は、値段が動くたびにその損益も日々変動し続けます。
将来、値段が大きく変動して損をしてしまうリスクを、あらかじめ減らしておく工夫のことです。たとえば農家が「収穫前に売る値段を先に決めておく」ことで、天候不順による値崩れのリスクに備えられます。先物取引は、もともとこのヘッジ目的で発展してきた歴史があります。
実際にモノ(お米や原油そのもの)を受け渡しするのではなく、約束した値段と実際の値段との「差額」だけをお金でやりとりして取引を終える方法です。個人が参加する先物取引の多くは、この差金決済で行われています。
④ 暗号資産

暗号資産(仮想通貨)とは?

暗号資産(仮想通貨)は、国や中央銀行が発行する「円」や「ドル」とは違い、インターネット上でやりとりされるデジタルなお金です。代表的なものにビットコインがあります。

ふつうのお金は、銀行が「誰がいくら持っているか」という取引の記録を管理しています。一方、暗号資産は「ブロックチェーン」という技術を使い、世界中のたくさんのコンピューターが同じ取引記録を分散して共有・管理しています。まるでクラス全員が同じノートのコピーを持ち、誰かが勝手に書き換えてもすぐバレてしまう仕組みのようなものです。特定の管理者がいなくても、みんなで記録の正しさを確認し合えるのが大きな特徴です。

記録 記録 記録 記録 記録 世界中のコンピューターが同じ取引記録を共有(ブロックチェーン) 暗号資産取引所 円⇄ビットコイン等 を交換できる場所

みんなで記録を共有する仕組み(ブロックチェーン)の上で成り立ち、「取引所」で円などと交換できます。

暗号資産のきほん用語
取引の記録を「ブロック」という単位でまとめ、それを鎖(チェーン)のようにつなげて、みんなで共有・保存していく技術です。一度つながった記録をあとからこっそり書き換えることは極めて難しく、これが暗号資産の信頼性を支えています。
世界で最初に作られた、代表的な暗号資産です。発行できる総量が2100万枚とあらかじめ決められており、円やドルのように国が好きなだけ発行できるお金とは仕組みが異なります。
自分の暗号資産を管理するための「お財布」にあたるものです。暗号資産そのものというより、それを動かすために必要な「秘密鍵」というパスワードのようなものを保管する場所、とイメージするとわかりやすいです。
ビットコイン以外の暗号資産を、まとめてこう呼びます。イーサリアムなど、それぞれ異なる目的や技術的な特徴を持ったものが数多く存在しています。
値段の変動の激しさのことです。暗号資産は、株やFXと比べてもこのボラティリティが大きい傾向があるとされ、短期間で価格が大きく上下することも珍しくありません。
⑤ 早見表

4つの違いをざっくり比較

それぞれの特徴をひとつの表にまとめました。細かい条件は会社やサービスによって異なるため、あくまで大まかなイメージとしてご覧ください。

項目 株式投資 FX 先物取引 暗号資産
何を売買する? 会社の株 外国のお金(通貨) 将来の商品の価格の約束 デジタルなお金
主な取引時間 証券取引所が開いている日中のみ 平日ほぼ24時間 商品によって異なる(日中〜夜間) 365日24時間
レバレッジ 基本的になし(信用取引は別) あり(証拠金取引) あり(証拠金取引) 取引所によりあり/なし
値動きの主な要因 会社の業績・景気 各国の金利・経済政策 需給・天候・国際情勢など 需給・話題性・規制動向など

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